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旧大社駅思う
2024.03.27
旧大社駅本屋保存修理工事の屋根吹替の見学会が3月24日にあり、子供のころから廃線になるまで知っている大変思い出のある建物だったので興味がありでかけてきました。
当日は出雲市役所・建設業者の担当者から丁寧に説明があり、質疑応答もありました。
駅舎は木造、今年で築100年になります。改修工事期間は2021年2月から2025年12月までとなります。
屋根全体にかかる鉄骨造の仮屋根(素屋根)が、出雲大社本殿改修時の素屋根より大変大きいことや設置されている走行クレーンに感心しました。
建物全体の構造は一般の建物と大きく異なることはないと思いました。
漆喰壁、造作材、板壁等で使用できる部材は可能な限り再使用するという説明でした。
全体的に部分補修が多いと思われましたが、見えないところは接合金物を用いて建物全体を補強して、耐震対策も行われていました。大変な工事で、完成まで間に合うかなと心配になりました。
あとで資料をみると建物全体の外観が左右対称になっており、外部の仕上げも同じであり、これにも感心しました。
現在の駅舎で国の重要文化財の指定を受けた駅舎は3棟です。
旧大社駅本家
東京駅丸の内本家
門司港駅本家
その中でも旧大社駅本家は、廃線後もほぼ建築当初のまま良好に保存され、我が国の鉄道地方駅舎の姿をとどめる貴重な建物です。
見学が終わり出雲大社に寄った際、駐車場に県外の車が大変多くとまっていました。
出雲大社~旧大社駅がより魅力的に生まれ変わるのが楽しみになりました。